
2026年3月31日 12:57
地政学リスクでビットコイン6.6万ドル台の足踏み、マクロ不透明感も

- ビットコイン(BTC)は、地政学的な不安定さとマクロ経済への懸念が市場の重石となり、66,000ドルのサポート維持に苦戦しました。
- 機関投資家の関心は引き続き慎重で、3月30日の現物ETFへの純流入額は6,940万ドルにとどまりました。
- アナリストは第2四半期について二極化の見方を示しており、世界的な紛争状況に応じて、弱気シナリオでは55,000ドル、強気シナリオでは90,000ドル超をターゲットとしています。
市場のレンジ推移と地政学的圧力
ビットコインは火曜日にボラティリティが高まり、一時66,000ドルの大台を割り込みました。この下落圧力は、月曜日の小幅な反発に続くもので、2,000ドル付近で取引されているイーサリアム(ETH)の失速とも連動しています。こうした慎重な心理の主な要因は、米国とイランの間の緊張の高まりと、広範なマクロ経済の不透明感です。
XS.comの事業開発責任者であるサイモン・マッサブニ氏は、原油価格の上昇と根強いインフレが、現在のビットコインの回復を妨げていると指摘しています。さらに、Capital.comのカイル・ロッダ氏は、イランのエネルギーインフラを標的とした強硬な言辞が市場を「リスクオフ」モードに押しやり、投機的資産よりも原油などのコモディティが選好される状況を生んでいると強調しました。
企業および機関投資家の動向
デジタル資産に対する機関投資家の支援は安定の兆しを見せているものの、ブレイクアウトを引き起こすほどの勢いはありません。SoSoValueのデータによると、3月30日にはビットコインETFに6,940万ドル、イーサリアム製品に500万ドルが流入しましたが、これらの数字は市場全体のトレンドを転換させるには不十分でした。
企業側の動きは分かれています。ナカモト・ホールディングスは最近、2,000万ドルの損失確定売りを公表しました。一方、マイケル・セイラー氏率いるストラテジー(マイクロストラテジー)は、継続していた週次買い付けを停止しました。対照的に、トランプ氏関連の企業であるアメリカン・ビットコインは、自社の株価が下落しているにもかかわらずビットコインの蓄積を続けており、主要な企業保有者の間で判断が分かれていることを浮き彫りにしています。
流動性の動向と今後の展望
現在の仮想通貨市場は、低流動性とニュースに対する高い感受性が特徴です。Bitunixのアナリストは、現在の状況を明確な方向性のあるトレンドではなく「流動性のスイープ(掃き出し)」と表現しており、BTCは66,100ドルから68,500ドルの狭い範囲で振動しています。マーケットメイカーが活動を縮小したことでスプレッドが拡大し、経済指標の発表に対する敏感さが増しています。
4月に向けて、Bitget Walletのレイシー・チャン氏は、60,000ドルから84,000ドルの広いレンジでの取引を予想しています。第2四半期の長期的な方向性は外部要因に大きく依存します。原油高と地政学的紛争が長引けば、ビットコインは55,000ドルに向けて下落する可能性がありますが、緊張が急速に緩和されれば、90,000ドルを突破する道が開ける可能性があります。
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