
2026年3月25日 16:15
VisaがCantonのスーパーバリデータに就任、ガバナンス参画へ

- VisaがCantonネットワークのスーパーバリデーター(Super Validator)に正式に任命され、同社として初めてブロックチェーンガバナンスへの参画を果たしました。
- Visaの申請は3月23日に承認され、ネットワーク内で最高ランクのウェイト10を持つスーパーバリデーターとしての権限が付与されました。
- この動きは、プライバシーを保護するブロックチェーンインフラを、Visaのグローバルな決済および清算業務と統合する戦略の一環です。
ブロックチェーンガバナンスへの正式参入
Visaは、Cantonネットワークの単なる支援者から、ガバナンスに積極的に関与する主体へと転換しました。3月20日に提出された申請は、Visaの法務およびコンプライアンスチームによって承認されました。これは、決済大手である同社が分散型プロトコルのガバナンス提案を承認した初の事例です。スーパーバリデーターとしての地位を確立したことで、Visaは今後のネットワークの意思決定において10という重要な重み(ウェイト)を持つことになります。
Visaのグローバル成長製品・戦略的パートナーシップ部門責任者であるRubail Birwadker氏は、今回の役割を通じて、Visaのグローバルネットワークを定義する信頼性と運用の厳格さをブロックチェーンインフラに提供すると述べています。これにより、規制対象の金融機関が既存の運用モデルを大幅に変更することなく、オンチェーン決済を導入できる環境を整えることを目指しています。
Cantonネットワークの技術的特徴
Cantonネットワークは、プライバシー機能を備えたパブリックかつパーミッションレスなレイヤー1ブロックチェーンです。EthereumやSolanaとは異なり、プロトコルレベルでの機密保持を保証しており、企業秘密を守る必要がある金融機関にとって不可欠な機能を提供しています。ネットワークの主なデータは以下の通りです:
- 機関投資家の支援: ゴールドマン・サックス、BNPパリバ、シタデル・セキュリティーズ、DTCCなどが名を連ねています。
- バリデーターのエコシステム: 全849のバリデーターのうち、スーパーバリデーターはわずか42であり、そこにはCircle、Nasdaq、Chainlinkなどが含まれます。
- 収益性とパフォーマンス: ネットワークは1日あたり約230万ドルの手数料を生み出しており、独自のコンセンサスモデルにより高いファイナリティ速度を実現しています。
デジタル決済戦略の進化
Visaは、Cantonネットワークでの役割を、既存の財務および清算戦略を補完するものとして活用する方針です。これには、Cantonの決済レイヤーを利用したステーブルコイン事業の拡大が含まれます。また、ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティスを通じて、クライアントがCantonネットワークへ参加する際の評価やサポートも行います。
今回の統合にもかかわらず、Visaは特定のチェーンに依存しない「チェーン・アグノスティック」な姿勢を維持することを強調しています。同社はすでに100カ国以上でステーブルコイン対応カードを展開しており、複数のパイロットプログラムを継続しています。最近では、スタートアップのZenithがCantonとEVMチェーン間でのアトミック・スワップの実証に成功しており、伝統的金融と分散型アプリの橋渡しがさらに加速することが期待されます。
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